対応のないt検定(rstatixパッケージ)

 rstatixパッケージを用いて解析を行います。

以下にサンプルデータを示します。このデータは1列目にグループ、2列目に値をとっています。valuesは握力とします。この2つのグループの握力の平均値に有意な差が有るのかを対応のないt検定(Welch)で検証してみます。


groups

values

a

32.1

a

29.5

a

34.8

中略

中略

b

35.2

b

36.4

b

35.1

中略

中略


上記のデータの名前はdata1としています。

rstatixパッケージを読み込んでt検定のコードを入力していきます。

> library(rstatix)

 次のパッケージを付け加えます: ‘rstatix’ 

 以下のオブジェクトは ‘package:stats’ からマスクされています:

    filter

> t_test(data = data1, values ~ groups, paired = FALSE)
# A tibble: 1 × 8
  .y.    group1 group2    n1    n2 statistic    df         p
* <chr>  <chr>  <chr>  <int> <int>     <dbl> <dbl>     <dbl>
1 values a      b         20    20     -5.35  25.9 0.0000133


このコードでは、t_test関数を( )内の内容にしたがって実行しています。( )内では、データの指定と対応の有り無しの指定を行います。最初にデータの指定です。ここでは、data1です。valuesとgroupsを ~ で結んでおり、valuesの値についてgroupsで分けて分析するという意味になります。対応の有無は、paired=で指定します。TRUEとすれば対応あり、FALSEとすれば対応なし、となります。なお、t_test関数の対応のないt検定では、指定しない限り等分散を仮定しないWelchのt検定が実行されます。もし、等分散を仮定したStudentのt検定を実行したい場合は、var.equal = TRUEを( )内に加えると実行できます。

n1とn2は各グループのサンプルサイズ、statisticはt値、dfが自由度、pがp値になります。有意水準を5%と設定した場合、帰無仮説は棄却されるため、2つのグループに有意な差があると結論づけることができます。


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