読み込んだデータから対応のない2群間の差の検定を行ってみる。今回は、ノンパラメトリックな方法で、順位和検定を使う。
読み込んだデータは表の通りで、t検定の時と一緒。読み込み方はここ。
データは、計画行列(デザイン行列)になっている。このデータは勝手に作ったデータで、2グループの握力を表しているものとする。groups列は2つのグループで、aとbのグループに分けられている。valuesは分析対象の値で、ここでは握力となっている。1行に1人分のデータがあることになり、各列から所属のグループと握力がわかることになる。
順位和検定を実行するために以下のコードを実行する。
なお、このデータの名前はdata1という名前になっている。~の前にvaluesを~の後にgroupsを指定する。なお、data1の後に$をつけてからvalusesまたはgroupsを指定しているが、これはdata1の中にあるvaluesまたはgroupsという意味になる。
paired=は、対応があるかないかを指定する。FALSEにすると対応なしを指定できる。
wilcox.test(data1$values ~ data1$groups, paired = FALSE)そうすると以下の結果が返ってくる。
Wilcoxon rank sum exact test data: data1$values by data1$groups W = 34, p-value = 9.249e-07 alternative hypothesis: true location shift is not equal to 0
p-valueがp値になる。9.249e-07は9.249*10のマイナス5乗ということで、すごく小さい値になっている。95%confidence intervalは差の信頼区間を表している。
なお、以下のようなデータの並びにして分析をする場合も記述しておく。
これは1列目にaグループの握力、2列目にbグループの握力を記述している。
このような場合のt検定のコードは以下の通り。~を , にし、group_aとgroup_bを配置している。結果は同じになる。
wilcox.test(data1$group_a, data1$group_b, paired = FALSE)
コメント